今回は、久しぶりにスポーツ系の仕事。
以前ブログに書いた、投擲(砲丸投げ)の元日本記録保持者、岡野さんや、
走り幅跳びの日本記録を27年間維持した森永正樹さんをご紹介頂いた方から久しぶりに連絡が有りました。
2018年にも砲丸投げの選手の記録を伸ばしたいとご相談が有り、
その時の様子もブログに書かせて頂いています。
今回は、槍投げをしている学生2人が肘を痛めているので、観て欲しいと。
それに加えて、「1.5流が一流に勝ちたいので、動きのアドバイスを」ということでした。
二人とも、投げると肘が痛い。
女性の方は、ボールなどは投げれるけど、槍を持つと痛みが出るので、心理的なものでは?
男性の方は、野球をしていた時に骨折したことが有り、同じところが痛い。
という事前情報。
二人とも、来院時から、ちょいちょい肘に手を当てて気にしている。
女性から観てみることに。
動作指導
話を聞いて、実際に槍を投げる動きをしてもらう。
紹介者が解説をしてくれるので、分かりやすい。
肘が開いているので指摘すると、槍が真直ぐ飛ばずに、途中から曲がってしまうという。
まず、肘が伸び切らないように、前腕と上腕の位置を調節。
そして胸の動きを腕に伝えるワークをしてもらい、体と腕をつなげる。
そこで、槍を投げる動きをしてもらうと、「痛くない」と言う。
元々力が有り、初心の時から距離は飛ばしていたというので、腕力に頼っていた様子。
同じワークを男性にもしてもらうが、彼は体が前に出て、浮いてしまう。
そこで、重心の移動を入れる。が、やはり体が浮く。
鼠径部の感覚が抜けて、流れが飛んでしまう。
少し刺激をして動いてもらうと、つながってきて、スムーズになった。
やはり「肘は痛くない」と言う。
からだの記憶
彼の場合は、以前の骨折が同じ場所なので、とりあえず古い打撲の処理。
そして、二人続けて体の記憶を出してみる。
彼女は、投げ終わりの形だが、逆脚が前に出ている。そのまま一歩踏み出した状態か?
彼は、投げる前の形で、野球の時にイップスの経験が有るという。
それぞれ処理していくと、二人とも活き活きしてきた。
来院時は、緊張も有るが、反応が薄く、「あ~なんとなく」という感じだったが、
「あ、分かります!」と、からだの反応が感じ取れるようになってきた。
動きの面でも、最初は「やってみて」というと、仕方なくという感じで動いていた。
しかし、後半は自ら動きたい様子で、槍を投げる動作を何度かしてみる。
痛みへの注意が薄れ、かなり思い切り動いている。
彼は、眼の使い過ぎ。
彼女は甘い物の影響が強く出ていたので、調整。
後半は、動体学や小ネタも色々混ぜながら、動きの向上につながるアドバイスをさせて頂いた。