定期的に整体を受けられている方の感想が、
整体を非常に素直に捉えられており、
印象に残っているので、
少し、書き残しておきたいと思います。
(写真は今回のものではありません)
「整体の間」からほど近くの神社で、
月1回開催されているマルシェがあります。
「整体の間」の、お手あて担当の増渕が、
からだの教室やお手あてで出店したり、
「道鳴雑砕の舞」をさせて頂いたりと、
大変お世話になっており、
その方は、そこへ出店されている農家さんです。
とても優しい味の野菜で、
農業という事への取り組みもそうなんでしょうが、
一つ一つの野菜に愛情を持って育てられている印象でした。
そこで、「まるっと会」でも、
会の終了後の料理に使わせていただいたり、
会場に出店して頂くこともありました。
はじめは、義理もあったのでしょうが、
「痛いところ、辛いところを楽にしてもらう」
という、一般的な整体の印象を持っておられ、
腰に少し違和感があるということで来院され、
施術・操法をさせて頂きました。
そして、施術・操法の終了後には、
「普段、何でもなくて、普通に思っていても、
重い身体だったんですね」と、
行動のスムーズさ、軽さを実感され、
主訴(痛い・辛いという主な訴え)の変化というよりも、
からだ全体の変化、身体の勢い、気持ちの変化に、
想像されていた整体と違う印象に、驚かれておられました。
「“身体を整えておくのも仕事の一つ”という認識になりました」
と、その時おしゃっておられ、
「不調を取るため」ではなく、
「瑞々しい生活・万全な仕事のために、整えておく」
という、整体の最も軸となる目的を、
スッと身に沁みこんでいかれて、
非常に嬉しい思いがしました。
今回、「春の身体にしてもらおうと思って」
と、来院されました。
調体和塾“い 座”では、基本的に、
痛みや不調が落ち着くと、自分の体癖の乱れを整えて、
整体(整った身体)にしておくために、
1ヶ月に1回、少なくても、
季節ごと(整体では春夏秋冬に梅雨を加えて、5季で捉えています)
の来院をお薦めしています。
今回は、春の操法で、骨盤・肩甲骨・後頭骨の開きの操法。
そして、打撲の操法が中心。
座位で頭部に手を当てていると、体が後ろに傾いていく。
打撲の話をしていると、1年前の怪我を思い出したようでした。
今回、操法後の起き上がるスピード・勢いが印象的。
ご本人もビックリしておられました。
最近、少し陰な感じになっていたとおっしゃっていたのが、
力強く、普段に増して男前の表情。
前回、続けて操法を受けられることで、
自分のからだが整体(整ったからだ)に戻りやすくなること、
からだの感受性が高まっていることをお話いたしました。
痛みや、不調がなければ普通。
むしろ、調子が良いとさえ思ってしまいます。
実際は、自分の体癖から外れ、乱れていても、
それで不都合なく、生活できます。
しかし、身体が整って、自分の本来の身体を取り戻した時、
動きのスムーズさ、勢いが違い、
普通だと想っていた状態が、
力を発揮できていなかったことに気付きます。
それが自分自身の身体であるということを感じられ、
野菜に向ける愛情には、
自分の身体が必要であると気付く。
“普通”に慣れてしまって、
自分の身体に気付いていなかったことに、
深く感じ入っておられ、
継続的に御来院頂いています。