せりふの練習と同じようなものに、
武道の型がある。 型は、決まった動きを繰り返し行なう。
型の動きを身体に浸み込ませて、 イザという時にその動きが自然に出るようにする。 相手を想定して繰り返すということもする。 相手によって型の動作を微調整して使う。
と、一般的には考える。 しかし実際には、型のように攻撃してくるわけではない。
だから、「型は使えない」という人も居る
逆に「型は、実践の雛形ではない」という考えもある。
自分の癖や固定概念で作られた、
日常の動きでしか動けない身体を 身体の自然な動き、武道・武術の動きができる身体に 作り変える(戻す)ために型がある。 さらには、その型を作った人が、
何を考え、感じたのか、を動きを通して知り、 体験し、身に宿すために型がある。 動きのパターンが重要なのではないということ。
整体にも型や手順があり、それを練習する。
しかし、実際の施術・操法になると、
それだけでは通用しない。 同じ様な痛みや不調でも、その人によって違うからです。
違うのは、経緯、感情・肉体・生理・神経的反応、 生命力やエネルギーの循環・その方向といった、 非常にその人の個人的な身体であるから。 |