今回の振り返りの会では、
お二人のゲストに来て頂いていた。
ゲストのお一人、鈴木径一郎さん(演出家・哲学者)のお話は、
演劇とおとあそび工房の比較について語られた。
演劇は、状況や台詞など、決まっていることを稽古する。
はじめは、台詞を憶えて間違えないように繰り返す。
だから、いざ即興になると戸惑う。
不測の事態が起こるのが怖い。
逆におとあそび工房では、
決められたことをするのは苦手ではないか。
と、まずは相反する部分。
しかし、台詞が頭に入った後も同じように稽古していると、
役者は、飽きてしまう。
人は、同じことを続けることはできない。
そこで、演出が指示をして、
同じ台詞の中で遊べるようにしていく。
その遊びの中で役者は色々考え、幅を広げていく。
演出は、舞台の本番が始まると何もできない。
役者がどう遊ぶかは、任せるしかない。
だから、最終的には即興になっている。
そういう意味では、演劇とおとあそび工房は、
95%ぐらい同じではないか。
と共通性を見出されていた。